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最新記事【2008年01月30日】

◆白い歯を手に入れる
ホワイトニングとは、歯をより白く美しく見せたい、保ちたい、という思いから開発された歯を白く漂白する方法で、元々の少し黄色がかった歯を真っ白に近い状態にしたり、虫歯の処置のあとに黒ずんできた歯を少しでも明るく白くして、より白く美しい歯を手に入れるという歯の美白手法です。以前は歯を白くしたいと望んだ場合には、歯の表面を削って人工歯をかぶせたり、歯の表面に薄い板状のものを貼り付けるようなセラミックやプラスチックを使った歯を加工する手法が主流でした。

◆最近のホワイトニング手法
現在では、そうした人工的なものを使って歯の変色を包んでしまうのではなく、削ったりして傷つけることなく、安全性の高い薬剤を使って自分の天然歯を白く漂白していく手法が主流となっています。日本ではホワイトニングという呼び方が一般的になっていますが、ホワイトニングの先進国アメリカなどではブリーチングという呼び方が一般的です。普通にお喋りしたい、楽しく笑いたい、そのためには美しい白い歯を手に入れたい、そしてみんなに見せたい、そんな思いを抱く人も数多くおいででしょう。いまやホワイトニングは女性ばかりではなく、歯の白さを身だしなみと考える男性の利用も増えてきているのです。

◆薬でホワイトニング
ホワイトニングをするとどうして歯が白くなるのか、そんなホワイトニングの仕組みについてちょっとみてみましょう。歯科で扱うホワイトニングでは、現在はその主な施術に過酸化水素や過酸化尿素といった薬品が使われています。これらの薬品は、ある一定の温度を与えると水と酸素に分解していくという性質があります。そうして分解する時に発生する酸素が、歯の色素と結びつくことによって色素そのものを分解していき歯が白くなるのです。

◆白さが際立つ仕組み
つまり口の中で分解されて発生した酸素が、歯の一番表面を構成するエナメル質層に浸透し、歯の色素だけを分解して無色に近い色合いに変化させるため、その内側にある象牙質にはまったく影響を与えることなく、施術前よりも歯の表面を明るい白の色調に変えてくれるということなのです。また、この分解時によって活性酸素も発生するのですが、この活性酵素は歯の一番表面を構成するエナメル質の層に光を乱反射させるような働きをもたらすことから、エナメル層の内側にある黄色い色あいの強い象牙質の色を透けなくしてくれる働きがあります。その結果として、エナメル層の白さが際立って明るく白い歯になるのです。

◆日本人の歯は黄色い?
人の肌の色や髪、そして目の色などを決定する色素などは、人種や遺伝によって大きな違いが見られますが、同じ日本人でもそれらはそれぞれ人によって個人差があります。歯の色も、それらと同様に主に人種や遺伝による違いが見られます。歯の色は、歯の表面を形成している半透明状のエナメル質という硬い層とその内側を形成する象牙質という層、それぞれの持つ色によって決まります。日本人には象牙質層がもともとかなり黄色っぽい人が多く見受けられます。

◆遺伝や加齢による黄ばみ
また本来の歯の色とは別に、歳を重ねるごとに象牙質の層の厚みが増してきてエナメル層は反対に層が薄くなり、象牙質の黄色っぽい色が薄くなったエナメル層を通してより黄ばんで見えるようになってくるというものです。ですから、エナメル層の表面に付着した汚れを歯磨き励行などで頑張って落としたとしても、なお黄色っぽさが目立つ場合には遺伝によるものか加齢による歯の黄ばみということになります。その他、歯の治療で神経を抜いた歯の場合にも、体液の循環がなくなっていますから黄ばんできたり時には黒ずんでくることも多くあります。また、コーヒーやお茶、タバコなどによるエナメル質への着色も、歯が黄ばんで見えてしまう原因のひとつになります。

◆抗生物質の影響
今から約50年ほど前に発売された抗生物質の中に、テトラサイクリンというものがあります。1960年代によく使われた薬品で、小児喘息や肺炎などの発熱を抑えるのにとても大きな効果を発揮しました。ところが、母体にいる妊娠6ヶ月頃から8歳くらいまでの歯の形成期の間にこの抗生物質を服用すると、歯の色が暗褐色や灰色、暗黄色、青灰色の色になってしまうことがありました。

◆テトラサイクリンには注意
特に永久歯の前歯に関しては、対象期間中の投与はエナメル質の形成不全や象牙質への着色が多く見受けられます。現在では投与機会は少なくなったとはいえ、それでも幼児が罹った肺炎などの全身疾患の際には今でも使用されることがありますから、特に6歳以下の幼児への抗生物質投与にはテトラサイクリン系のものが含まれていないかどうか注意する必要があります。

◆抗生物質で変色した歯
また、この抗生物質の影響で変色してしまった歯を持つ人の場合には、着色が比較的軽度の場合にはホワイトニングでかなり白くすることが可能です。着色がかなり重度の場合には、以前はホワイトニングで歯を白くすることは不可能でしたが、近頃ではそうした重度の歯でも白くできる可能性が出てきているようです。ただ、その場合にはかなりの期間を費やすことになり、また歯の明るさは増しますがグレー掛かった色調はどうしても残ってしまうようですから、歯科医師とよく相談することが望ましいでしょう。

◆ホワイトニング前の検査
黄ばんだ歯を白くしたい、ホワイトニングしたい、と思い決心して歯科医院に向かい、そこで実際に施術する前に心しておかなければならないことがあります。歯科医院でホワイトニングをしたい旨伝えると、医師はまずあなたの歯がホワイトニングに適した状態なのかどうかを検査します。最初に調べるのは、虫歯がないかどうかや歯周病になってないかどうか、虫歯ではなくてもエナメル質の形成が正常かどうか、象牙質の形成が正常かどうかといったあなたの歯の持つ歯質についても検査します。

◆虫歯や歯周病は要注意
それ以外にも、歯軋りしているかどうかや歯石の付着具合、歯の矯正中かどうか、妊娠しているかどうかということも大きなチェックポイントとなります。それらの状態によってはホワイトニングを受けることができない場合もあります。虫歯や歯周病の場合には、その度合いによって決まりますが、軽度以外にはすぐにはホワイトニングは受けられません。まずはそれらの歯科治療を済ませた上で、あらためてホワイトニングを受けることになります。歯の矯正中の場合には、せっかくホワイトニングしても矯正具の当たっているところはムラになりがちですから、矯正が終わってからホワイトニングするのがお勧めです。

◆まずは歯の汚れ落とし
ホワイトニングの前に適しているかどうかチェックすべきことがありますが、それらのチェック以外にもうひとつ大切なことがあります。それは歯のクリーンアップ=歯のクリーニングです。まずはホワイトニングの施術をする前に、タバコのヤニやスティンと呼ばれる歯の汚れを歯科医院できれいにしてもらうことが、その後のホワイトニングの効果を上げる秘訣です。歯のクリーニングは通常は歯科衛生士がそれ専用の機器で行ってくれます。

◆汚れ落としの効果
こうした歯のクリーンアップのことをホワイトニングと勘違いしている人もいるようですが、クリーンアップでは歯は白くなりません。表面の汚れを取って歯の元々持っている色に戻すのがその目的ですから。クリーニングすることで、歯の表面は汚れが取れてツルツルになりますし、そうなることで汚れや最近も沈着しにくくなる効果もあります。

◆汚れ落としの方法
やり方は様々で、歯の表のみをクリーニングするだけの方法や、歯の裏側まですべてをクリーニングする画期的な方法もあります。こうした歯のクリーンアップはホワイトニングの前に行うだけではなく、虫歯などの予防を兼ねた歯のメンテナンスとして、またホワイトニング後も白さをより持続させるためにも定期的に受けていきたいものです。

◆健康でもできないこともある
歯科で扱っているホワイトニングでは、18歳以上の健康な人がその対象となりますが、いくら健康であってもホワイトニングができない、もしくはしない方がいいケースもあります。妊娠中の場合や出産後でまだ授乳期間中の場合には、出産が済んで授乳期間が過ぎるまではお勧めできません。また、他でも述べましたが歯のエナメル質の形成不全や象牙質の形成不全の場合、エナメル質にヒビや亀裂がある場合も同様です。差し歯やセラミック、金属、プラスチックなどでできた人工歯などはホワイトニングの効果がありません。

◆無カタラーゼ症の場合
遺伝性の無カタラーゼ症と診断されている人も、残念ながらホワイトニングはお勧めできません。体内中のカタラーゼが不足して過酸化水素が分解できなくなる病気ですから、過酸化水素を使った施術には、誤飲用のケースなどを考えるとやはり無理があるようです。虫歯治療中でなくとも、歯の削れや磨り減った状態の場合にも、まずはその部分を治療することが先決ですし、知覚過敏の場合にもあまり適しません。また、歯列矯正をしている期間中には矯正装置のついている箇所にはホワイトニング効果がありませんから、焦らず矯正終了後まで待ちましょう。

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