ホワイトニングと抗生物質
◆抗生物質の影響
今から約50年ほど前に発売された抗生物質の中に、テトラサイクリンというものがあります。1960年代によく使われた薬品で、小児喘息や肺炎などの発熱を抑えるのにとても大きな効果を発揮しました。ところが、母体にいる妊娠6ヶ月頃から8歳くらいまでの歯の形成期の間にこの抗生物質を服用すると、歯の色が暗褐色や灰色、暗黄色、青灰色の色になってしまうことがありました。
◆テトラサイクリンには注意
特に永久歯の前歯に関しては、対象期間中の投与はエナメル質の形成不全や象牙質への着色が多く見受けられます。現在では投与機会は少なくなったとはいえ、それでも幼児が罹った肺炎などの全身疾患の際には今でも使用されることがありますから、特に6歳以下の幼児への抗生物質投与にはテトラサイクリン系のものが含まれていないかどうか注意する必要があります。
◆抗生物質で変色した歯
また、この抗生物質の影響で変色してしまった歯を持つ人の場合には、着色が比較的軽度の場合にはホワイトニングでかなり白くすることが可能です。着色がかなり重度の場合には、以前はホワイトニングで歯を白くすることは不可能でしたが、近頃ではそうした重度の歯でも白くできる可能性が出てきているようです。ただ、その場合にはかなりの期間を費やすことになり、また歯の明るさは増しますがグレー掛かった色調はどうしても残ってしまうようですから、歯科医師とよく相談することが望ましいでしょう。